千葉マリンでの3戦は大方の予想通り1勝2敗で終えた。負けた2試合での見切りのつけ具合はさすが。中継ぎを温存した形が、最後の名古屋で活きてくる。先発ピッチャーは打たれすぎ、スタメン野手は打てなすぎではあるが。

4戦目の勝った試合はしびれるゲームだった。浅尾と高橋がピンチをしのぐ場面には鳥肌が立った。客観的に見てもかなりの割合でベストバウトに選ばれるのではないだろうか。途中、負けてもいいやと、試合展開で既に満足している自分もいた。こんな素晴らしい野球を見させられたのだから。これで視聴率が取れなかったのであればそれは視聴者の質の問題だ。

さて王手をかけられた常態での名古屋。ロッテは成瀬、渡辺俊で来るのは明白である。迎える中日は順序通りまず吉見でそれを撃つのか、並びを変えてチェンが先鋒か。追い詰められたが、うっちゃれないことはない。自軍、敵軍とも選手個々の調子も分かった。ロッテの勢いと精神力の強さは賞賛に値する。しかしここからが頭脳戦である。